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介護の未来を思考する

人間至上主義は人の命を最上とみなします。

私たちにとって死は避けるべき忌むべき現象で、生きることこそ最善であると。
その結果、灯火の消えかけた命に燃料を注ぎ続けるのです。

しかし、これは倫理的問題を内包しています。
すなわち、人間らしく生きているというのはどういう状態か、ということ。

またテクノロジーによって解決できる未来も提示されます。
知能、肉体的機能の維持、回復です。

社会福祉の観点からは、全ての人に命のセーフティネットは提供されますが、
テクノロジーの向上の恩恵を受けられるのはその対価を支払えるものだけとなります。
これは選民思想とまでは呼べないまでも、いずれ格差や分断という文脈で問題となるに違いありません。

そして介護の先に必ず訪れるのは死です。現在の法律や人生の中で一人一人が向き合うテーマとなります。

介護の未来は、現実の要介護者のケアを第一義としながらも、
倫理的、テック的、福祉的、個人の問題を解決する定めにあると言えます。

拙サイトは、倫理的、テック的、福祉的、個人の問題という観点から介護を捉え、その未来を思考するためのメディアです。